旅立ちの春──。
ことしも多くの学生が鶴見大学を卒業し、新たな世界へ羽ばたきます。
面白かった授業や頭を痛めた試験、楽しかったクラブ活動に大学祭…
卒業を前に、静かに目を閉じると、キャンパスライフを彩った思い出の数々が、
走馬灯のように浮かんで来ます。
そうした中から「鶴見大学 私のTOP3」と題し、
大学院歯学研究科1年の川村直矢さん、
文学部ドキュメンテーション学科4年の豊川春菜さん、
短期大学部歯科衛生科3年の長井茉純さんに、
それぞれの大学生活で最も印象に残ったことや
大学の魅力を語ってもらいました。
コーディネーターは、全学学生委員長(歯学部教授)の早川徹先生と
学生支援センターの藤澤文有事務部長です。

緑豊かなキャンパス


早川 文学部の豊川さんと短大部の長井さんは、3月で晴れて卒業ですね。おめでとう。
豊川・長井 ありがとうございます。
早川 さて座談会に当たり、事前に「鶴見大学 私のTOP3」のアンケートをお願いしましたが、大学院の川村君は第1位に「自然の豊かさ」を挙げているよね。具体的にどんな点が良かったの?
川村 キャンパスが、緑いっぱいの總持寺の境内の中にあることですね。中でも僕が一番好きだったのは参道。うっそうとした緑に覆われ、静寂に包まれている。参道を歩くと心が休まり、気分転換にも最適の場所でした。
早川 なにしろ曹洞宗の大本山の中にある大学だからね。自然環境は抜群だよね。
藤澤 しかも交通の便もいい。横浜の中心の鶴見駅から徒歩5分。こんな大学、全国的にも珍しいんじゃないのかな。
早川 「立地・環境の良さ」は、短大部の長井さんも第2位に挙げているよね。
長井 はい。オープンキャンパスなどで何度か下見に来て、豊かな緑と静かな環境が、すごく気に入ったんです。ここなら落ち着いて勉強ができるかな、って。それと立地がいいし、横浜駅や東京方面へ出るにも便利。それが鶴見大学を選んだ理由の一つです。

楽しかった紫雲祭 裏方で頑張る

早川 文学部の豊川さんは、トップに「紫雲祭」を挙げていますね。大学祭のどこに魅力を感じたのかな。
豊川 私は皆で力を合わせて行う活動が大好き。きっと根っからの“お祭り屋”なんでしょうね(笑)。それで1年次から紫雲祭の実行委員になり、2・3年次には実行委員長もつとめました。
 紫雲祭は学生が中心になり、企画や運営を自ら行うお祭りです。祭りを盛り上げようと、皆で知恵を絞り、汗を流し、新しい試みにもどんどん挑戦して…。実行委員が力を合わせた協同作業は、本当に楽しかった。紫雲祭を通して、多くのことを学び、一つ大人になった感じです。

患者さん相手に 充実の臨床実習

早川 それはいい経験をしたよね。次に長井さんだけど、アンケートを見ると、第1位が「実習」です。実習については、川村君も第2位に挙げているので、二つまとめて話を聞きましょうか。
 まずは長井さんから。歯科衛生科の実習は、どんな点が良かったの?
長井 一番は座学の後に行う実習が充実していて、とても勉強になったことですね。
藤澤 歯科衛生科の場合は、大学の附属病院や開業医での「臨床実習」と、保育園・幼稚園や小学校、高齢者施設などで行う「臨地実習」。確か、この二つがあるんだよね。
長井 そうなんです。中でも感激したのは、2年次の後期から始まる附属病院での臨床実習でした。
 各診療科を順番に回って、歯科衛生の実習を積むのですが、特に口腔保健科では、学生が先生のアシスタント役になり、実際に患者さんのお口の中を触らせてもらえるんです。そして、染め出し剤で磨き残しをチェックしたり、正しい歯の磨き方などを指導する。学生が主役の実習で、本当に勉強になりました。
早川 歯学部の臨床実習は、“診療参加型”と言って、鶴見大学の特色の一つだけど、こちらはどうでした?
川村 附属病院で、実際の患者さんを相手に診療実習を行うので、最初はものすごく緊張しました。
 5年次から1年かけて、複数の患者さんを担当するのですが、治療計画に始まり、診療日時の予約をとり、義歯やかぶせ物を作ったりと、全部一人でこなすので、もう大変。でも、一人前の歯科医になったようで、やり甲斐があった。患者さんとの接し方なども学べ、いろいろと勉強になりました。
藤澤 他の歯科大では、臨床実習と言っても、見学だけのところが多い。それに比べ、鶴見では患者さん相手に、生きた実習がたっぷりできる。歯科医をめざす学生には、すごく魅力的だよね。

“私の自慢”ドキュメンテーション学科

早川 次は豊川さん。おっ、第2位にズバリ「ドキュメンテーション学科」を挙げてますね。よほど授業が素晴らしかったのかな(笑)。
豊川 ドキュメンテーション学科って、一般にはなじみが薄いですよね。でも、デジタル時代にマッチした最先端の学科なんです。
早川 どんなことを学ぶの?
豊川 パソコンを駆使して情報の分類や整理、また発信技術などを学びます。図書館学、書誌学、情報学の3コースがあり、私は本が好きで、図書館の司書にあこがれていたので、この学科を選びました。
藤澤 パソコンも得意だったんでしょ。
豊川 いえ、全然。高校時代までは、ほとんど触ったこともないんです(笑)。でも、大学では新入生全員に最新のノートパソコンが貸与され、基礎からみっちり勉強できた。パソコン技術と同時に、貴重な古書などについても学べ、世界が広がった感じです。

魅力の図書館、インターンシップ、そして教育熱心な先生方

早川 最後になりますが、第3位にいきましょう。長井さんが「図書館」、豊川さんが「インターンシップ」、そして川村君の回答が「教育熱心な先生方」です。長井さんは、大学図書館のどんなところに魅力を感じたの?
長井 蔵書が多いことはもちろんですが、個人ブースがたくさんあって、静かな環境の中で勉強に集中できたこと。それが一番の魅力でしたね。 特に気に入っていたのが、2階建て形式の個人ブースで、試験の前になると、よく利用しました。
藤澤 ほかにグループ学習ができるスペースもあるよね。あそこはどうでした?
長井 図書館って、私語禁止の場所が多いじゃないですか。でも、あそこはおしゃべり自由。友達同士、声を発して問題を出し合えるので、勉強がはかどりましたね。
早川 豊川さんはインターンシップのどこが良かったの?
豊川 ドキュメンテーション学科では、3年次の「特別実習」授業の中に、インターンシップが組み込まれているんです。それを利用して、夏休みに紀伊國屋書店で働いたのですが、様々な仕事を体験でき、その後の就職活動にとても役立ちました。
 それと就活では、キャリア支援課の皆さんに大変お世話になりました。相談事だけでなく、「豊川さん、見た目も大事なのよ」と、お化粧の仕方まで教えていただいて…。お陰で、希望の企業に就職できた。感謝、感謝です。
早川 それは良かったですね。さて川村君、「教育熱心な先生方」って、具体的にどういうこと?
川村 別にごまをすってるわけじゃないんです(笑)。歯学部で接した先生方は、みな親切で思いやりがあり、勉強で分からないことがあれば、とことん教えてくれる。国家試験対策でも、そう。マンツーマンに近い特別支援体制で、徹底的に指導して下さった。
早川 川村君は硬式野球部で、エースだったでしょ。練習や試合で大変なのに、よく学業との両立が図れたよね。
川村 すべて先生方の温かい配慮と支援のお陰。ありがとうございました(笑)。
豊川 鶴見大学ってアットホームで、学生と教職員の距離が近い。そこがとてもいいですよね。
早川 最後に、ひとつ新入生や在学生へのメッセージを。
川村 環境に恵まれた大学なので、あとは学業に専念すればいい。「立派な歯科医になるゾ」の強い信念を持ち、ただただ前進を!
長井 歯科衛生科は教育熱心な先生方が多く、一生懸命学ぶ気持ちさえあれば、必ず応えてくれるところ。勉強は大変だけど、3年間頑張って。
豊川 大学ではぜひサークル活動を。他学部・学科の学生とも出会え、友達の輪が広がって絶対に楽しいと思いますよ。
早川 では、これで。本日はありがとうございました。

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