歯学部2年の松岡周吾さんが歯学部の友人や出身地である千葉県銚子市の友人に呼びかけてつくったコミュニティ活動「鶴見ほっこり村」が鶴見区民文化センター・鶴見中央コミュニティハウスで5月1日(日)開村式を行った。
この「鶴見ほっこり村」は高齢化社会の進むわが国の現状の中で、子どもから高齢者までさまざまな世代の人々が演劇を中心とした活動でつながっていくことを目標としている。
松岡さんがこの活動を始めようとしたきっかけは、高校時代、人とのコミュニケーションを学ぶために演劇を学んだことにさかのぼる。ストレッチ、発声、役づくり、自己表現など、演劇の中で学ぶさまざまな要素が、身体的にも精神的にも健康を増進し、さらに、世代を超えた人と人との関わりの中で、地域社会が活性化していくと感じたからだ。
一方、当時、地元の銚子市立総合病院が閉鎖されたことを契機に、地域社会の活性化にはそこに住む人々の心身の健康が大切だと考え、高校3年生のとき医療系志望に切り替え鶴見大学へ進学した。
これらの思いが結びついて生まれたのが、地域密着型の、持続可能な世代間交流を触媒する地域コミュニティ「鶴見ほっこり村」の運営である。
当日は応援に駆けつけた高校時代の後輩も含め10名が参加。松岡さんの指導で演劇の初歩を味わった。タウン誌の記事を見て参加した女性は「どんなことをするのか、楽しみでした。実際に声を出したり、体を動かせて楽しいです。若い人たちや子どもたちとも交流したいです」と満足そうだった。同会場で毎月一回ずつ行われる。
「まだまだ、スタッフも少なくて、活動はこれからです。自己表現や異世代の人との交流もできるので、歯学部だけでなく、文学部や短期大学部の人たちにもぜひ、参加してほしいと思っています」と松岡さん。活動の趣旨や内容は「鶴見ほっこり村」のホームページでもわかる。問い合わせもこちらへ。
「鶴見ほっこり村」ホームページ http://hokkorimura.jimdo.com