荘厳な雰囲気の中で 〜耐寒参禅会〜
附属中学校・高等学校の恒例行事である「耐寒参禅会」が、本年度は、日曜・祝日を挟んだ1月9日(木)から1月14日(火)の4日間、大本山總持寺の大祖堂にて行われました。
約700人の生徒が積極的に参加し、自ら坐禅に励む凛とした姿が新聞やテレビでも紹介されました。
今年は例年になく耐え難い寒さの早朝、深閑とした總持寺の境内を寒さ吹き飛ばすかのように颯爽と歩く生徒の姿が、大祖堂へと続きます。大祖堂入り口では、生徒達が次々とカードを提出し、そして入堂します。また、例年を越える多くの保護者が生徒達と共に坐禅に参加されました。
大祖堂(千畳敷)の畳に坐り、荘厳な雰囲気の中、明かりが落ち静寂に包まれて、道元禅師の教えである『只管打坐』を体験すると同時に実践していきます。充実感溢れる朝のスタートです。坐禅中は、修行僧からの警策も入り気持ちが一新。咳払い一つない静寂の中、足の痺れにも耐え抜き坐禅の後半には、道元禅師の『普勧坐禅儀』をお唱えしました。
高校2年生の体育部部員は、衆寮において坐蒲を用いた本格的な坐禅を体験し、己に向かい一点に成りきりました。
このような試練を乗り越え、耐寒参禅会を終えてみると、日々の生活を振り返り自己を見つめる良い機会としている生徒が多く見られました。
耐寒参禅会の皆勤者には、後日皆勤記念バッジが授与されます。これは、毎年バッジの色が違うため、「今年は何色かな?」と楽しみにしているようです。