グローバル化に伴い、大学の国際交流は益々重要性を帯びつつあります。
国際交流センターでも、歯学部附属病院、関連NGOと共に難民申請者のための無料歯科診療を提供して4年目を迎え、現在31の国や地域から延べ人数にして1,000人の患者を受け入れています。夏には、ニュージーランド・オタゴ大学学生が2週間に亘って本学に来訪して臨床実習を見学した他、本学剣道部との親交を深めました。また冬には、フィンランドから来たサンタクロースと合唱団が本学有志院生らを伴い震災復興支援で各地を回ったサンタプロジェクトでは、本学にも来訪して多くの子ども達とのふれ合いを見せてくれました。下記は本学の各学部における2013年度の特色ある国際活動に焦点を当てています。

 2013年4月〜12月に歯学部国際交流委員会の主催で以下の国際交流活動が行われました。
 1. 4月11日〜10月11日に北京首都医科大学からDr Yuan Xiaohong、Dr Zhang Xinを受け入れました。それぞれ生物学教室、歯内療法学講座にて研修を行いました。
 2. 7月3日〜7月13日にイギリス・ロンドン大学クイーン・メアリー校歯学部の臨床実習に2名の5年生を派遣しました。
 3. 7月17日〜 7月26日にイギリス・ロンドン大学クイーン・メアリー校歯学部より4名の学生を受け入れました。ロンドン大学学生は本学の顎顔面口腔外科、総合歯科Ⅱにおいて研修を行いました。また、總持寺にて坐禅も行いました。
 4. 7月15日〜7月21日に韓国・檀国大学校歯学部より3名の学生を受け入れました。檀国大学校学生は本学の総合歯科鵺において研修を行いました。また、同じく檀国大学校歯学部より7月29日〜8月12日にSejin Han准教授を受け入れました。口腔顎顔面外科で手術の見学を行いました。
 5. 8月5日〜8月9日に檀国大学校歯学部に2年生1名、3年生2名、4年生3名を派遣しました。参加した本学学生は檀国大学歯科部や病院の見学、セミナーへの参加と発表を行い、交流を深めました。


ロンドン大学生による坐禅体験(總持寺)

 

 5月と6月に中国の北京大学・中山大学との間に学術交流協定が締結されました。
それを受けて、北京大学情報管理学科の徐ヤン(Xu Yang)准教授を特別講師として招聘し、7月9日・10日の2日間にわたって「中国の図書館事情−北京大学図書館と広東省公共図書館の紹介」と題した講義が行われました。
 11月下旬には、鶴見大学国際インターンシップとして、世新大学・北京大学・中山大学から28名の学部生・大学院生が来日し、2週間にわたり学内外での研修プログラムに参加しました。研修中は本学の学生との合同授業も実施され、学生間の交流も活発に行われました。
 また、12月6日・7日には、本学が主催校となり「鶴見大学創立50周年・短期大学部創立60周年記念行事」の一環として「2013年情報資本・資産・倫理研究大会(ICPE)及び姉妹校会議」が開催されました。 
 大会では、本学と学術交流協定を締結している大学から多数の研究者が来日して有意義な研究発表が行われました。文学部の教員や学生、国際インターンシップ生も口頭での研究発表やポスター展示による発表を行いました。最終日には大会参加者の投票により、展示されたポスターの評価が行われ、本学の学生がベストポスター賞を受賞するなど、盛況のうちに閉会しました。
 このほか、8月にはオーストラリアのニューイングランド大学、カナダのリジャイナ大学に教員が訪問し、本学から留学している学生の指導や国際交流の協議を行いました。
 なお、今年も韓国外国語大学校の学生が本学に留学し、授業や大学の行事に参加することで交流を深めています。


国際インターンシップ研修生歓迎会

 

 短期大学部保育科では、独立行政法人国際協力機構(JICA)の要請を受け、2004年度から中東アラブ諸国の幼児教育関係者を対象に、「乳・幼児を対象とした就学前教育の拡充」の研修を実施しています。今年度も11月25日から約2週間、エジプト、ヨルダン、モロッコ、サウジアラビア、チュニジアの5カ国から、教育関連省庁関係者、保育者、大学講師など9名の研修員が参加しました。
 研修プログラムのテーマは「遊びを通した総合的な学び」とし、研修期間中は本学保育科専任講師による講義や保育科の授業への参加、附属三松幼稚園や総持寺保育園をはじめとした関連施設の見学などを行いました。
 研修生は、それぞれの国での就学前教育に関する明確な課題をもって参加し、講義や見学の際には積極的な質疑応答がなされました。特に、遊びの中で子どもの育ちを促すという考え方や、そのための環境調整、保育者の養成および研修のあり方などについてとても関心を持ったようで、それぞれの国でそれらを推進するための具体的な計画を発表して研修を終えました。
 また、研修員は本学保育科の学生有志と交流を行い、アラビア語で手遊びをしたりカード製作をするなどのほか、就学前教育についての意見交換を行い、双方にとって充実した時間を過ごしました。さらに、今年度初めての参加であったサウジアラビアからは、大使夫人が研修を見学するために来学されました。
 今年度で10回目となる研修でしたが、中東アラブ諸国の就学前教育の発展を感じ、今後のさらなる拡充を期待できる2週間でした。


附属三松幼稚園の園児たちと交流

 

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