教師の夢を応援してくれた先生方に感謝

小野瀬 舞(おのせ まい)さん

文学部日本文学科4年

 (学)矢野学園 八王子実践中学校・八王子実践高等学校(国語教員)

 両親の勧めで、教職課程を履修した小野瀬さん。「教師になる」と決めたのは母校での教育実習がきっかけだった。 「そのときはすごく大変でしたが、それだけ喜びがありました」。
一般企業への就職活動もしており、既に2社から内定が出ていた。それでも小野瀬さんの教師への思いは強く、7月に行われた東京都の教員採用試験を受験したが、残念ながら不採用。残された教師への道は私立高校にあった。
 インターネットで教師の求人を探し、3校に出願した。書類審査は全て通過したが、2次選考で2校が不採用だった。3校目の八王子実践中学校・高等学校の2次選考を通過し、最終選考の模擬授業と小論文、そして面接を受けた。
教職へのチャレンジは、就職担当の中川先生や教職担当の岩間先生をはじめ、日本文学科の先生方の応援があった。模擬授業の内容づくりに加え、中川先生の計らいで大学院生の前で模擬授業をすることもできた。
 「いろいろなアドバイスやアイデアをくださいました。自分の考えたことが客観的に見えていないこと、一度考えても、それだけに止まらず、いろいろな角度から考える必要があることを先生方から教えていただきました」。さらに教職課程のカリキュラムも役立った。
「若さを生かして、学校中で一番楽しい国語の授業をしたい」。小野瀬さんは教壇に立つ日を思い描く。


インターンシップを受けた会社に内定

小川 匠(おがわ たくみ)さん

文学部文化財学科4年

 東京ガスエコモ(株)(営業職)

 3年生のときに「人より先に、社会人になるということを学ぼう」と、インターンシップ参加を決めた小川さん。「最初は書店でインターンシップを受ける予定でしたが、他に熱心な学生がいたので断念し、代わりに勧められたのが、この企業でした」。何かのきっかけがあるかもしれないと、参加することを決めた。「学内の合同企業説明会から内定する学生が多いと聞いたので、参加した方がよいと思ったんです」。3年次2月の合同企業説明会で、インターンシップを受けたこの会社を見つけた。「担当の方が『インターンシップで来た学生ですね』と声をかけてくださったので、話しやすかったです」。
 後日、社内の説明会に参加して、面接とグループワーク、筆記試験を受けた。インターンシップで会社の業務を学び、会社の雰囲気を把握できたことも大きかった。何よりも顔を覚えてもらったことは就職活動として大きな武器になった。その後、3回の面接を経て、4月に内定が決まった。
 震災の後、電気以外のエネルギーの必要性を感じていた小川さん同様、多くの学生の関心も電力系からガス関係に流れて、この会社にも1000人を上回るほどのエントリーがあった。「インターンシップがなかったら、17人の内定者には選ばれなかった」と謙遜する小川さん。「インターンシップは自分の視野を広げるという目的もありますが、企業に顔を覚えてもらうという意味でも大切です。企業にも信頼感を持ってもらえます」。


早い動き出しで随時募集の園に対応

関 穂奈実(せき ほなみ)さん

短期大学部保育科2年

 (宗)横浜孝道幼稚園(幼稚園教諭)

 中学生時代から幼稚園教諭を目指していた関さん。入学当初から就職を意識し、ガイダンスは必ず出席した。2年次の4月には入試キャリアセンターで面接指導を受けた。「話し方ができていない」と指摘され、その後も6回受けた。指導されたことはメモをとって、家でまとめた。
 就職活動は夏休みから動いた。夏休みに何度も入試キャリアセンターで履歴書の添削を受け、9月に大学の就職ポータルサイトで条件に合う幼稚園の求人を見つけてすぐに連絡。2日後、見学用の履歴書を持って見学した。「見学日が急に決まっても、履歴書が完成していたから間に合いました」。
主任教諭から指導の方針を聞き、自然の多い環境も気に入って、気持ちは前に進んだ。
 翌日に入試キャリアセンターに相談し、気持ちを整理して幼稚園に電話した。
随時募集だが、なかなか試験日の連絡がこない。2週間ほど経ってようやく、2日後に試験すると連絡があった。試験前日、入試キャリアセンターとピアノの先生に励ましてもらい、当日に臨んだ。
 面接は園長、副園長と主任、副主任の先生。園の方針の説明があり、話の中で志望動機を聞かれた。面接終了後、その場で5分ほど待たされ、内定が伝えられた。「就職活動はとにかく動くことが大切です。遅くなると入試キャリアセンターも混んで、ゆっくり相談できなくなります。普段の授業の出席も大切です」。


第一志望は「授業」で知った歯科医院

杉山 佳寿美(すぎやま かずみ)さん

短期大学部歯科衛生科3年

 (医社)仁愛会(歯科衛生士)

 歯科衛生士の母の影響で、自分も同じ道を目指すようになった杉山さん。就職を意識したのは、3年次6月の『人生と職業』の授業だった。「歯科衛生士として活躍されている方が講師をされて、衛生士の現状や現場の話を聞かせてもらえる授業ですが、そのときの講師の方の歯科医院で働きたいと思ったんです」。それが東横線沿線に4院を開業する仁愛会だった。杉山さんはその後、入試キャリアセンターでパンフレットを見て、先輩の話を聞き、色々な歯科医院を調べた。比較検討した上で杉山さんの希望に適う歯科医院はその仁愛会だった。
 まだ、周りの誰も就職活動をしていない10月の半ば、仁愛会に連絡して、履歴書を持って見学に行った。その前の2週間は、入試キャリアセンターに通って、履歴書の添削と面接の指導を受けた。「簡潔に、簡潔に」。書き過ぎた履歴書はずいぶん削られ、分かりやすくなった。
 見学に行くと、理事長と前理事長ほか、4院の院長と話す機会があった。履歴書を見ながらだったが、堅苦しい「面接」の雰囲気ではない。それでも歯周病の話などが出て、歯科衛生士としての知識や関心も問われた。本来であれば、見学の後、受験し内定となるが、杉山さんはその日に内定の連絡があった。
 「他にも仁愛会を受けた学生はいますが、その人たちは内定までもっと時間がかかっているようです」。強い思いと早い動き出しで、杉山さんは内定を勝ち取った。

 

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