平成18年、宮城県の北西部の1市6町が合併して大崎市ができました。母校のある岩出山は水田に囲まれた城下町で、米沢藩から移封された伊達政宗が仙台に移るまでの12年間を過ごしました。
 高校が建つ岩出山城趾には今も土塁が遺ります。近くには仙台藩の藩校の一つで、現存する国内最古の藩校、有備館があります。
 毎年9月には、文禄元年、政宗公が3000人の兵を率いて上洛する様子を再現した「政宗公まつり」が行われます。伊達家の直系の子孫が政宗公に扮し、抽選で選ばれた騎馬武者隊や甲冑武者隊の列とともに、岩出山のメインストリートを練り歩きます。岩出山高校も全校生徒が参加して、臥牛神輿を担いだり、政宗の妻、愛(めご)姫を乗せた山車を引きます。地域には座散乱木(ざざらぎ)遺跡という旧石器時代の遺跡もあります。
 大崎市は東日本大震災時、一部家屋の倒壊と数日間ライフラインが止まりました。隣の石巻市は被害が大きく、泥落としの手伝いに行きました。被災地の光景にはショックを受けましたが、現在は復興が進んでいます。身近に震災を経験して、将来、人のためになる仕事に就きたいと思うようになりました。


政宗公まつり

写真提供/大崎市産業建設課

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