御承知の様に昨年のドラフト会議で本学硬式野球部出身の加藤正志投手が東北楽天ゴールデンイーグルスに指名され、入団しました。大場達也投手（東京ヤクルトスワローズ）に次ぐ、二人目の本学出身のプロ野球選手の誕生です。そんな二人が、昨年末の12月5日（金）に揃って本学に来校してくれました。
　大場投手は１８０cmの長身から１５０km/hを超えるストレートを投げ込む本格派、かたや、加藤投手は身長１７０cmとプロ野球選手としては大きくありませんが、がっしりした体格の持ち主で、地面スレスレにボールを投げる、今では数少ないアンダースローの技巧派と対照的な投球スタイルの二人です。
　本学硬式野球部には、甲子園で華々しく活躍した選手や高校時代に有名だった選手が入部してくる訳ではありません。ましてや、プロ野球を目指して入部してくる場ではありませんし、プロ野球選手育成の場でもありません。大学生としての本分である学業をおろそかにすることなく、野球を通じて社会に出て生きる力を身につける場として指導しています。そんな中、大場投手も、加藤投手も高校時代から決して目立った選手であった訳ではありません。日々の練習に真面目に取り組み、強豪ひしめく神奈川リーグで揉まれた結果、今日の様になったのだと思います。
　ただ、プロ野球選手になる事が目標ではありません。加藤選手も、入団発表の場で、ここがゴールではなく、今日からまたスタートという気持ちでやっていきたいと述べています。二人が一軍で登板する事はもちろんですが、セパ交流戦で本学出身者が投げ合ったらどんなに素晴らしい事かと今から興奮しつつ、二人の活躍を応援したいと思います。皆様も応援、宜しくお願い致します。

前列左から大場選手、伊藤学長、加藤選手