10月は神無月ですが、出雲大社に多くの神々が集まることから、島根では神在月と言います。出雲大社は今年、大遷宮を迎えました。資料館に行くと普段見られないものも展示されているようです。周囲には神社やお寺も多く、古墳もたくさんあります。
「ゲゲゲの女房」放送以来、主人公、武良布枝さんの出身地として訪れる人が増えました。
安来節は全国大会が行われるなど、今も盛んです。「どじょうすくい」には男踊りと女踊りがあって、男踊りは地元の名産の砂鉄を採る動作を踊りにした「土壌すくい」から始まったという説もあります。出雲地方ではこの砂鉄を利用した製鉄が昔から行われていて、「もののけ姫」に出て来る「たたら」を使って鉄を作っていた様子が資料館でも見られます。
市内の足立美術館は、地元出身の実業家、足立全康が集めた近代日本画などが数多く展示されています。中でも横山大観の作品は120点もあります。広大な枯山水の庭園は手入れも行き届き、周囲の山々が借景となって、季節ごとに違う美しさを見せています。アメリカの庭園専門誌の日本庭園ランキングで2003年から2012年まで第1位に選ばれ、ミシュランの旅行ガイドでも「三ツ星」が付いているので、外国からの観光客も多いです。私の一番好きな場所です。
枯山水庭
写真提供/足立美術館