国際交流 ますます日本語に興味が湧くようになりました

 本学文学部では平成19年度より韓国外国語大学校と学術交流協定を結んでいる。今年度前期もキム・ドンイルさん(3年)が来日し、文学部の授業を受けている。韓国外国語大学校では外国語の習得やその国の文化を学ぶため、4年間のうち半期、協定を結ぶ他国の大学に留学するプログラムが組まれている。日本語と経済学を学ぶキムさん。韓国の男性に義務づけられている兵役を昨年終え、本学での留学プログラムに参加した。

 「原発問題などもあり、周囲から日本への留学は考えるように言われましたが、日本語を学んでいるし、後々、日本と関わる仕事をしたいという希望もあるので、何としてでも鶴見大学への留学を希望しました」
キムさんは高校生のころに見たアニメ「サムライチャンプルー」で日本に興味を持ち、大学では日本語を専攻に選んだ。川端康成や宮沢賢治の作品が大好き。「村上春樹の『1Q84』『ノルウェイの森』は韓国の大学生の半数が読んでいます」。もちろんキムさんも読破した。「日本に来て、日本語を学ぶと、内容が深く1ページを読むにも1日かかるようになりました」
「日本語と韓国語で共通する語源の話が出てきました」。授業では三宅知宏教授の「日本語学概論」が特に関心深い。
今回の留学生は一人だけだが、歓迎会では「みんなが優しかった」と感激した。
「今、韓国では偏った日本の報道ばかり。もっとお互いに真実を伝えてほしい」と語るキムさん。将来の夢は「企業で日本の担当者になること」だそうだ。

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