毎年恒例のミツバチ体験イベントが6月26日(日)に開催され、62組の小学5・6年生の児童とその保護者が参加しました。
天候によってミツバチの機嫌が変わるため、関係者は前日からの雨模様を心配しましたが、当日は天候にも恵まれ、盛況のうちに終えることができました。また、本校の自然科学部の生徒たちも助手として大活躍でした。
最初に「みつばちの世界」と題した映像を交えた30分余りの講演を聞いた後、防虫ネットを被り、実際に蜂場に出てミツバチを観察し、蜜絞りを体験しました。怖がる参加者や興味深げに近づく参加者もいましたが、ミツバチの世界を十分に感じてもらうことができたと思います。そして、ミツバチの圧倒的な多さに目をまんまるくしていた姿や積極的に雄蜂に触る子どもたち、大切そうに蜂蜜をなめている様子がとても微笑ましかったです。
本校では40年近く、環境教育のための教材の一つとして、慈しんでミツバチを養蜂し続けていますが、全国的にも稀なことだと思います。そうした実践を継続することの大切さを改めて実感しました。万一に備えて、ポイズンリムーバーを用意していますが、この体験イベントを始めて10年以上経ちますが、参加者が刺された事故は一度もありません。また、ミツバチは一生をかけて、ティースプーン1杯にも満たない程度しか蜂蜜を作れません。
担当でもある本校の理科・宮川真理子教諭に「ミツバチ(自然)に良い視点」を聞いてみました。
1.花を増やすこと。…生態系を活性化することができる。
2.ミツバチを知ること。…自然への目を開くことができる。
3.庭木の手入れには極力農薬の使用は控える。…ミツバチだけでなくすべての生き物が安心して暮らすことができる。
今回のイベントが、ミツバチが、受粉や生産物など、私たちの生活に密接に関わりながら、豊かな植物の資源がなければ生きていけない生物であるということを知り、豊かな自然環境について、改めて考えていくきっかけになればと思います。
※本校で飼育しているミツバチは、神奈川県・保健所の認可を受けたものです。