フレッシュな新入生を迎え、春4月に新学期がスタートして、はや3カ月。
緑が一段と深みを増した鶴見大学のキャンパスでは、
学生たちが勉学やクラブ活動を中心に、
それぞれ充実した学生生活を送っています。
これからの季節は、オープンキャンパスも本格化。
学内は大学受験をめざす高校生たちで賑わいます。
そこで、本学はどんな特色をもつ大学なのか。
歯学部、文学部、短期大学部に学ぶ在学生に
「わが学部・学科自慢」と題して、楽しい授業や魅力のある施設、
大学への期待などを語ってもらいました。
インタビュアーは、大学院文学研究科文化財学専攻博士前期課程の
水落絢香さんです。

鶴見大学を選んだ理由

水落 こんにちは。大学院文学研究科の水落です。今日は皆さんに、それぞれの学部・学科自慢をしていただきたいと思います。初めになぜ今の学部・学科を選んだのか。皆さんにその辺りからお願いします。歯学部の岩木さんは、第一志望が鶴見大学だったのですか。
岩木 はい。うちは両親が鶴大の卒業生なんです。父が歯学部、母は短大の歯科衛生科を出ました。そんな家庭環境の中で、小さい頃から「鶴見はいい大学だよ」と聞かされて育ち、何となく鶴大に親しみを感じていました。
水落 歯医者さんになろうと思ったのは、いつ頃ですか。
岩木 子供の頃から漠然と考えてはいたのですが、はっきりと意識したのは、高校に入り、大学進学を真剣に考え始めてからです。その時に、父が語っていた歯学部の魅力的な先生方の話を思い出し、自分もそんな先生に教わりたいなと。それで進学先を鶴大に決めました。
中村 私は高校時代から英語に興味があり、外国の方と英語で自由に話せたらいいな、と思っていました。外国暮らしにも憧れがあり、そうした夢を実現するには大学での勉学が欠かせません。
 それで海外研修や留学制度が整い、生きた英語を学ぶ環境が充実している鶴大にぜひ入りたいと思ったんです。
水落 入学後は早々に海外研修に参加し、カナダへの長期留学も経験したそうですね。
中村 最初の海外研修は1年生の夏休みです。イギリス各地を2週間転々とし、現地の方と交流しながら、生活習慣や文化を学びました。
 その後、今度は2年生の4月から1年間、カナダの州立リジャイナ大学へ留学しました。カナダ人のお宅にホームステイしながら、大学に通ったのですが、英語漬けの毎日で、本当に大変でした。
水落 いろいろと苦労も多かったようですね。
中村 ええ、大変だったことを挙げたら、きりがありません。カナダに着いて3日目には、時差ボケもあって、帰宅のバスを乗り過ごす失態も。片言の英語と身振り手振りで、何とか家までたどり着きましたが、その時に痛感したんです。「私の英語力って、何てひどいんだろう。これはもう本気で勉強しないとダメだ」って。それ以来、英語に真剣に立ち向かう覚悟ができました(笑)。
水落 留学中は、楽しいこともあったのでは?
中村 一番楽しかったのは、アジアやアフリカ、中近東など世界各国から来ている留学生と友達になれたことですね。留学生同士の“国際交流”を通して、いろいろなことが学べ、とても有益でした。
平田 最初は4年制大学への進学も考えたんです。でも、国家資格を持っていた方が就職に有利かなと思い、歯科衛生士を志しました。学ぶ場として、鶴見の短大を選んだのは、高校3年の夏に参加したオープンキャンパスで、後藤仁敏先生の解剖学の模擬授業に感銘を受けたからです。
 スライドをたくさん使い、分かりやすくて、すごく楽しかった。それで「こんな先生がいるところで学びたいな」と、鶴大を選びました。
水落 オープンキャンパスには、高校1年生の頃から参加していたのですか。
平田 いえ、私は遅くて、この時が初参加でした。そこで後藤先生の模擬授業にめぐり合えたのですから、本当にラッキーですよね(笑)。

好きな授業や実習は?

水落 では話題を変えて、専門科目の中で楽しい授業や実習などがあったら、教えてください。
岩木 僕が一番面白いと思ったのは、4年生の前期にあった「咬合学」の授業ですね。虫歯や入れ歯、保存修復、矯正、解剖など、いろいろな学科が組み合わさった授業で、毎回、各学科の先生が交代で教えてくれるんです。まるでオムニバスのような形態の授業で、面白くて毎回、授業に引き込まれてしまいました。 もう一つは、5年次から始まる診療参加型の臨床実習です。歯学部附属病院で、実際に患者さんの治療を担当するのですが、このような実習を実践している歯学部・歯科大は、全国でも数えるほどしかありません。うちの歯学部の最大の特色の一つでもあり、これから本格的に始まる臨床実習が今から楽しみです。
平田 歯科衛生科で楽しい授業と言えば、一番はやはり臨床・臨地実習でしょうね。歯学部附属病院や歯科診療所での臨床実習は、先生のアシストなどで大忙しですが、先輩の歯科衛生士さんのご活躍を間近に見ることができ、とても勉強になります。
 また小学校や老人保健・福祉施設などでの臨地実習では、子供や高齢者など多くの方の口腔状況を見させてもらえるので、大変参考になります。
中村 私が一番面白いと思うのは、「スクリーン・イングリッシュ」という授業です。
水落 どんな授業ですか。
中村 洋画や洋楽を見たり、聴いたりしながら、英語力を磨く授業です。例えば、洋画の場合は、台詞はもちろん、字幕もすべて英語。それをまず自分の目と耳でしっかり鑑賞し、その後の授業で字幕の英語を日本語に翻訳するんです。割と新しい洋画も教材に使ってくれるので、映画大好き人間の私にとっては、すごく魅力的な授業です。

自慢の施設は?

水落 ところで、大学のキャンパス内には、いろいろな施設があります。自分の学部・学科に関連するものの中で、特に気に入っていたり、自慢できる施設などは何かありますか。
平田 私のいち推しは、臨床実習で利用する歯学部附属病院ですね。教科書だけの座学では分からないことも、いろいろと教えていただけるので、本当に勉強になります。それに附属病院は、同じキャンパスの中にあるので、とても便利です。
岩木 附属病院は、僕にとっても自慢の施設ですね。病院がキャンパス内に併設されているお陰で、将来、立派な歯科医になるために欠かせない、患者さん相手の診療実習が十分にできるし、ドクターが治療している様子も容易に見学ができる。それだけでも、鶴大の歯学部を選んで、本当に良かったと思っています。
中村 すぐには思い浮かびませんが、強いて挙げれば、先ほど話した「スクリーン・イングリッシュ」や「メディア・イングリッシュ」の授業で使う教室でしょうか。今年からパソコンが一新され、また台数も増えて、一人に1台ずつ行き渡るようになったそうです。この間、ちょっと覗いてみたら、教室が見違えるほどきれいになっていて、本当にびっくりしました(笑)。
水落 昔は視聴覚室とかLLルームと呼んでいた、1号館の3階にある教室ですよね。私も大学の文化財学科時代に、情報リテラシーの授業で使ったことがあります。
中村 確か、今はマルチメディア教育センターに名称が変わっていると思います。
水落 ところで、今ちょっと話が出た「メディア・イングリッシュ」って、どんな授業ですか。
中村 新聞や放送など海外メディアを通して、現代社会の様々な問題を直接、英語で理解する授業です。3年次の必修で、私の時はBBCの英語ニュースを教材に、ヒアリング力のアップや翻訳の学習をしました。

お気に入りの場所は?

水落 では、視野をもっと大きく広げて、キャンパス全体の中で、お気に入りの場所はどこかありますか。
岩木 僕が好きなのは図書館ですね。とても静かで落ち着いた環境なので、学習には最適。以前はテスト前に利用する程度でしたが、今は調べものをしたり、レポート作成などで頻繁に使っています。医学関係の専門書や参考書類もほとんどそろっていて、大変に重宝しています。
平田 私も図書館は大好き。特に気に入っているのが、2階の一番奥にある自習用の個人スペースです。勉強に集中できるので、テスト期間中などはよく利用しています。
中村 鶴大の図書館って、本当に魅力的ですよね。実は、私は地下1階の視聴覚室の大ファンなんです(笑)。洋画、邦画、海外テレビドラマなどのDVDやCDが豊富にそろい、しかも利用料はタダ。それで空き時間ができると、すぐに飛んで行き、個人ブースで洋画などを鑑賞しています。英語の勉強にもなるし、絶対にオススメの場所です。

平田さんのお気に入りスポットは図書館の自習用個人スペース

大学への期待・要望

水落 さて、最終学年の中村さんと平田さんは、鶴大でのキャンパスライフも、残りわずかです。大学への期待や要望などはありませんか。
平田 できることなら、もっと実習の時間を増やして欲しい。歯科衛生士としての専門知識を高めるには、教科書による座学よりも、実習で様々な体験をした方が、ずっと効果が大きいと思うんです。
 それと今は大人数編成の授業が多過ぎます。授業に親しみが持て、緊張感も出るように、1、2年次から10人程度の少人数授業を積極的に導入して欲しいですね。
中村 私はもっと多くの国からの留学生を受け入れ、学内で幅広い国際交流ができたらいいな、と思っています。今は韓国などごく一部なので、アジアをはじめ、アメリカ、ヨーロッパなど留学生の受け入れ枠を大きく広げて、たくさんの外国人に鶴大に来て欲しい。それが私の願いです。
水落 歯学部の岩木さんは、いかがですか。
岩木 図書館など大学施設の一部を休日にも開放して欲しい。友達と集まって語らったり、簡単な調べものができる場所が、休日のキャンパス内にあると本当に助かります。

中村さんのお気に入りスポット、図書館視聴覚室の個人ブース

新入生、受験生へ

水落 最後に今春、入学した新入生や鶴大を志望する受験生にひと言、お願いします。
平田 歯科衛生科の1年次は、覚えることがたくさんあって、もう大変。授業が嫌になることがあるかも知れないけれど、一歩一歩着実に勉強を重ねて行けば、苦労の先に必ず幸せが待っています。それを信じて、ぜひ頑張って欲しい。
岩木 新入生には、勉学に励むもよし、クラブ活動で頑張ってもいい。とにかく今はまだ大学生活を大いに楽しんで、と言いたいですね。
 また受験生には、鶴大は学生と教職員の距離がとても近く、「アットホームな環境の中で、大学生活を謳歌できますよ」と。その点を強くアピールしたいですね。
水落 中村さんもひと言、メッセージをどうぞ。
中村 鶴大には、海外研修や留学制度のほかにも、ネイティブの先生による「イングリッシュ・カフェ」や「ムービー・クラブ」など、生きた英語に触れ、英語力を高める環境がそろっています。今は苦手でも、英語に興味のある方は、ぜひ鶴大へ。心より歓迎します。
水落 今日は、どうもありがとうございました。

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