ポストインターンシップコース(以下PIC)とは、総合歯科医の育成を目的として、卒後臨床研修修了者及び一般歯科の歯科医師を対象に実施している民間型の研修システムです。
平成25年度から開始したPICにおいては、既に延べ8名の歯科医師が参加しており、その中には4年目のアドバンスコースを受講中の先輩もいます。
卒後1年間の臨床研修で修得した基本的な臨床技能を基礎に、より高度な技能・知識、態度を習熟し、患者様が安心できる良質な歯科医療を提供する優れた歯科医師を養成することを目標としています。
卒後臨床研修で得た一般的歯科医療に更なる修練、または修得に不足した内容の補完を目的として、最終的な包括的診療研修へステップアップする。研修は、本学の他に医療法人徳真会をはじめ、医療研修及び医療相互支援に関して提携する各医療施設において実施する。
各専門指導医により、一般的診療をさらにステップアップさせた先進的技術を含めた専門的歯科医療の基礎研修を、上記の施設において行う。研修で得られた成果は後に続く臨床研修歯科医の教育に寄与される。
今後の歯科医療を担う若きリーダーを育成すべく、臨床応用能力のみならず、HumanSkill(人間力を養成する)TechnicalSkill(技能・知識を学ぶ)・ManagementSkill(正しい経営を学ぶ)・GlovalSkill(国際人としてのものの見方・考え方を学ぶ)の4本の柱を基軸とした総合研修を上記の施設において実施する。
後期研修と並行して鶴見大学における研究または臨床研究に参加し、臨床と研究を両立した研修を行う。裾の広い歯科医師の育成と、知識と技術とコミュニケーション能力を身に着けた認定医・専門医を目指す。
以上の如く、多様なキャリアデザインの中から自分に適したキャリア形成を選択し、臨床・歯科医学教育機関における次世代のリーダーとして自立出来る歯科医師を目指します。
臨床研修を修了した歯科医師を対象とし、鶴見大学に学籍(奨学金制度有り)をおきながら提携医療機関を活用して、歯科診療に必須な一般診療技術を短期間で修得するための研修コースです。
研修の形態としては、半期地方研修型のコースと通年東京固定型のコースがあります。
原則的にPICベーシックコースを修了した歯科医師を対象とし、鶴見大学に学籍(奨学金制度有り)をおきながら、数年間の間に歯周病やインプラント等の学会認定等の取得を目指します。
提携医療機関において一般歯科医療技術の修得を継続しながら適応症例を見出し、本学寄附講座に所属する専門医等が適応症例に関する臨床・技術を指導します。
原則的にPICベーシックコース修了した歯科医師を対象とし、2〜3年後に医院の管理者となることを目指し、一般診療技術の修得を継続しながら経営管理学を学びます。これは、経営管理に関する知識の修得及び実際の管理実務等を経験することで、短期間のうちに将来の 歯科医院の管理者に求められるスキルの獲得と高い経験値を得ることを到達目標とします。
徳真会PICを継続して3年目になります。振り返ってみて研修医だった過去の自分と比較してみると、未熟な部分もありますが出来るようになったことも有ります。それは徳真会には日本一の歯科医院として、多くの患者様が日々来院していること。そしてHDAや症例検討会など勉強する事が出来る環境が整っているからだと思います。数多くの症例を研修修了直後から経験出来ることは、今後の歯科医師人生における糧となり自信にも繋がるかと思います。勿論自分で勉強を更に深めたい場合はDVD等に講義を録画してあるので、空き時間を利用しそれらを利用することが可能です。また、専門医の先生方にも質問することが可能ですし、時間が合えば治療を見学するとも出来ます。そのような環境がここには有ります。
また、PICとしてのメリットとしては大学の専科生として在籍することによって大学との関わり合いを失わないことです。これにより大学の勉強会にも参加することが出来ます。
また今後の方針として、大学に戻るのか、引き続きPICや常勤として務めるのか、今後の方向性を考えられます。一年間PICとして勤務していく中で今後の将来を考えることができるチャンスかと思います。
今後はPICの制度を最大限に活用し日々の診療に従事しつつ、インプラント専修医を目指し頑張っていきます。
私は初め研修医後の事は漠然としていました。研修が終わりに近づくにつれて、仲間の研修医の歯科医療への意識の高さに、このままで良いのであろうかという考えになりました。
そんな中で見つけたのがPICです。現在は大学に所属しながら特真会 まつむら歯科医院 立川診療所に勤めさせていただいています。恥ずかしながら私は、診療の手技が殆ど出来ない状態でしたが、ここでは指導医の丁寧な指導の下、自分が出来ることから指導していただきました。また老若男女問わず、多くの患者さんがいらっしゃいますので、行う処置も幅広く行うことができます。さらに各分野での専門医の先生方もいらっしゃるので、困ったときにアドバイスをいただくこともできます。
大変なことも多いですが、日々の生活は非常に充実しています。
私がPICという研修システムを知ったのは、本当に偶然でした。
しっかりと基礎を教えてくださる指導医の先生がいて、日々の診療で出た疑問にすぐに答えてくださる環境は本当に有難く、また形成などの練習をすればするだけその努力が診療に報われていると実感できる環境はPICに参加して本当に良かったと思います。なかなかすぐには診療に参加させてくれる開業医は周りの話を聞いても少ないものなのです。PICはこれから大学病院での研修を修了しいきなり開業医で働くことに躊躇している方、様々な症例を多く経験したい方にお勧めできる研修システムです。
私がPICを知ったのは鶴見大学の臨床研修歯科医の時でした。当時、配当患者数には恵まれていたのですが、症例の多くが歯周病治療で、歯内・義歯治療、歯冠形成を殆ど経験した事がありませんでした。経験不足で悩んでいたときに話をいただき、PICに参加しました。
PICの魅力は症例の多い環境です。東京の方にはいなかった義歯治療の患者さんも多くその他、保存・補綴の一般診療の多くの症例の治療を経験することができます。私は他の先生に比べ不器用でしたが、PICで指導してもらい大分手が動くようになりました。困難な症例も多く大変ですが、常勤・非常勤の先生はみな優しく、悩みを相談しながら診療できます。
また財政面でも家賃のかからない寮の提供、交通費支給などサポートも充実しているので生活に余裕ができ、安心して自分のスキルアップに集中できると思います。研修期間が終わり安定した環境で一般診療の幅広い症例を経験したい先生にはとても魅力的なシステムだと思います。
平成29年度募集
鶴見大学歯学部臨床専科生
平成29年4月より1年間
※但し、年度毎にベーシックコースの更新(継続)、アドバンスコースへの移行可能
月額 300,000円(固定)
※また、鶴見大学歯学部附属病院臨床専科生として、年50,000円の奨学金を別途支給します。
通勤手当(実費支給)、引越し手当、社宅有(地方研修時)
研修勤務時間:原則8時間とし、週休2日とする。
休暇: 年次休暇(10日)、服忌休暇等有
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
若干名
<寄附講座担当者>
教授 佐藤慶太(責任者)
助教 矢作保澄
<メールアドレス>
dent.adv.med@tsurumi-u.ac.jp