デジタルライブラリーの分野で精力的な活動をされている Lim Ee Peng 准教授(シンガポール・ナンヤン工科大学)を招き、「学習へのデジタルライブラリーの活用:G-ポータルの経験(The Use of Digital Libraries in Learning: the G-Portal Experience」と題する講演を行っていただきました。

《講演内容》
 現在、デジタルライブラリーは大学が所有する貴重著などをデジタル化し、インナーネットで紹介するようなタイプが中心であるが、最近では学習活動のための情報源や支援システムとしてのデジタルライブラリーを利用して行こうとの研究が始まっている。しかし、デジタルライブラリーの研究者や教育研究者にとっても、デジタルライブラリーがどのように学習を支援できるかは、現在、必ずしも明確ではなく。デジタルライブラリーは単に情報源の保存場所なのか、あるいはある種の教育ソフトウエアなのか、ということも問われている。本講演では、Lim博士が実際に取り組んでこられたシンガポールの学校授業での地理教育のために構築されたデジタルライブラリー(DL)システムG-ポータルを紹介、今後の教育にDLシステムが大きな役割を果たすであろうと展望されていました。