Graffiti of Dental Technology

Vol.62 : 分割の間隙が狭い症例における模型製作の工夫part2

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はじめに
 日々の技工で,作業模型を製作していると,隣在歯と支台歯のマージンが近接していて,分割に困ることがある.このような場合,Vol.14で紹介した「一次石膏の基底部からの分割」を行うことになる.
 そこで今回は,二つ目の方法として,隣在歯を可撤して模型を安全に分割する方法を紹介する.


図1.この作業模型は,矢印で示すように隣在歯が近接して分割の間隙が狭いため,このままでは「石膏のこぎり」を入れることができない.

安全に分割するための工夫


 図2.両隣在歯の歯冠部に石膏をドーム状に盛り上げ,ダウエルピンを植立して,隣在歯を可撤できるようにする.

図3.ダウエルピンの維持部が,石膏表面に露出すると,石膏が剥離する危険があるので注意して植立する.前歯のように,歯冠が薄い場合には,ダウエルピンの維持部をカットすることも必要である.

図4.支台歯のマージンに石膏がオーバーフローした場合には,初期硬化のうちに取り除くとマージンの損傷を防ぐことができる.硬化後,石膏分離材を塗布し,石膏を注入する.

図5.印象から取り外した模型にダウエルピンを植立し,通法に従い分割可撤式の作業模型を製作する.

Presented byY.Ide(歯科技工研修科 井出康時)

 

「Graffiti of Dental Techology」をご覧いただきありがとうございます.

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