Graffiti of Dental Technology

Vol.33 模型に形成する保持孔について考える

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はじめに
 咬合器からはずれた作業用模型や対合模型を観察すると、アンダーカットが不十分であったり強度が期待できない小さな保持孔が形成されていることが多い。一般に模型に保持孔を形成する際にはカーバイドバーを用いて十分なアンダーカットと強度を持つように形成することが基本である。 
 
今回は、確実な咬合器装着のためのマクロの保持孔を形成する術式として短冊状に切ったシリコーン印象材を用いる方法と、自家製シリコーンボクシングフォーマーを用いる方法について紹介する。


 模型基底面には微細な空洞や切削による粗面がミクロの保持孔として存在する。半乾燥状態の模型基底面に装着用石膏の水分が吸水されると同時にミクロの保持孔に石膏泥が移動して凝固し強固に嵌合する。模型基底面に凝集破壊が観察される場合はミクロの保持孔に装着用石膏が強固に嵌合している。一方、過度の吸水によって模型基底面に水が浮いている場にはミクロの保持孔に対し石膏の嵌合が妨げられ、模型は簡単に外れてしまう。

 フォーマーの保持孔の深さは約5mmでそれぞれ異なる方向に十分な強度を持たせて設置されている。また、カーバイドバーの刃の形態も維持に効果がある。

自家製フォーマーは、シリコーンゴム枠なので、作業用模型の取り外しが容易で、ちぎれにくく耐久性に優れている。

Presented byY.Ide(歯科技工研修科 井出康時)

 

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