Graffiti of Dental Technology

Vol.31 : パターン用レジンを用いたクラスプパターン採得の要点

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はじめに
 パターン用レジンを用いて製作したクラスプを鋳造すると内面が荒れやすいという質問を受けることがあります。術者の中にはパターン用レジンは焼却すると鋳肌荒れを生じやすいと思われている傾向もあるようです。しかし、実際はパターン採得時にすでにクラスプ内面に「荒れ」を生じているケースがほとんどを占めています。ワセリンをできるだけ薄く染み込ませるように塗布することで確実な分離と滑沢なパターン内面を得ることができます。また、パターン用レジンを築盛する際に粉液比が不安定であれば粗造な面や境い目を生じやすくなります。今回は良好な内面性状と確実な分離を得るためのワセリンの塗布方法とレジン築盛の実際について紹介します。


 

適度な粘性と流動性を利用して鉤体部から鉤尖部方向へ順次築盛する。筆先に取ったレジン球が柔らかいと感じた場合は2〜3秒待ってタイミングを見計らい、粘性が増してから築盛するとよい。

作業用模型から撤去したレジンパターン内面。模型に密着して硬化したレジンパターンの内面性状はきめ細かく、艶消し状を呈する。正確に模型表面を再現しシャープペンシルでマークした設計線も転写されている。パターン完成後、急速加熱埋没材を用いて埋没した。

適合のチェックと研磨完了後のクラスプ内面。シャープミニ(サンドペーパーコーン/中目)でわずかに研磨した後、粒径50μmのアルミナとガラスビーズ でサンドブラスト処理を行なった。

完成した支台装置。内面性状の良好なクラスプパターンを採得することにより正確な適合と維持力を得ることができる。

Presented byT.Murata(歯科技工研修科 邑田歳幸)

 

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