Graffiti of Dental Technology


Vol 5.〜インプラント技工における作業模型〜


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 インプラント技工では、骨組織とフィクスチャ−が緊密な結合をしているため、作業模型は一般のCr-Brの作業模型以上に高い精度が求められます。その上、患者の高い審美的要求を満たすことができる模型でなければなりません。そこで、インプラント技工における作業模型の製作例を挙げその要点をご紹介します。


作業模型の要件

1. 精度の高い補綴装置を製作するために。

インプラント部を固着式模型にして位置関係の精度が高い作業模型を製作します。

2.審美性の高い補綴装置を製作するために。

人工歯肉を付与して歯周組織を再現した作業模型を製作し、エマージェンスプロファイルを考慮します。

3.操作性を高めるために。

隣接歯と人工歯肉を可撤式にして補綴装置の適合の確認や隣接接触関係の調整などの操作性の良い作業模型を製作します。

 

作業模型製作の実際

フィクスチャ−レジストレ−ション用コ−ピング(印象用コーピング)とフィクスチャーレプリカを手指で仮止します。

フィクスチャーレプリカを手指で固定し、印象用コーピングを専用のドライバーで固定します。このときトルクをかけ過ぎて印象の中のコーピングが回転しないように注意します。

次に、隣在歯を可撤式にするため、超硬石膏を注入しピンセットを用いてダウエルピンをフリーハンドで植立します。
石膏硬化後、石膏分離材(ス−パ−セップ/Kerr社)を塗布した後、印象面にシリコンセパレ−ターを塗布し人工歯肉用シリコンをフィクスチャーレプリカの周囲に注入します。

歯肉再現用シリコン材(ジンジファースト/Zhermack社/フィ−ド社) 定価3080円

利点、弾性がありちぎれにくい。

欠点、シリコン材のトリミングがしにくい。

シリコン材硬化後、超硬石膏(ニューフジロック/ジーシー社)を注入します。石膏硬化後、可撤式隣在歯部をセパレートして作業模型を完成します。

 

 今回、インプラント技工における作業模型についてご紹介させていただきました。是非、みなさんも、試して下さい。

Presented by 鶴見大学歯学部歯科技工研修科 井出 康時


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