選択科目(考古・美術系列) | |
先史考古学 (先史時代の生業) |
本講義では、まず縄文時代研究の枠組みである縄文土器の編年と放射性炭素年代について概観を行った上で、縄文時代の自然環境とその変動について講義を行う。その上で、縄文時代の生業について、狩猟、漁撈、植物利用に分けて動物骨、魚骨、植物種子・植物種子圧痕といった考古学的資料の検出方法と検出された考古学的資料の種類について概観する。また、それぞれの生業に関わる道具の考古学的資料と遺構についても概観する。 弥生時代については、研究の枠組みを概観した上で、水田址の考古学的資料について概観する。 |
歴史考古学 (都市の考古学) |
文字は都市の出現と深く結びついている。大規模な人口を要する都市の成立は、人・モノ・情報の移動が著しく活発化した高度に複雑な社会の存在を前提している。文字もまた、そうした都市社会の複雑性を示す一つの歴史事象である。日本列島を含めた世界各地の事例をもとに、都市と文字の意義、その社会的背景について学ぶ。 |
日本美術史Ⅰ (古代から室町までの日本の美術史を概観する ) |
絵画・彫刻を中心とする古代から室町時代までの代表的な美術作品を取り上げ、時代による特色や発展について説明する。 |
日本美術史Ⅱ (安土桃山時代から現代までの日本の美術史を概観する) |
絵画・彫刻を中心に、安土桃山時代から現代までの代表的な美術作品を取り上げ、時代による特色や発展について説明する。 |
建築史Ⅰ (日本建築の歴史・上) |
日本建築はその風土にねざし、適当な時期に大陸から新しい様式を摂取して、優れた外観・内部の特色を形成してきた。その意匠および構造・技術の変化を年代を追って分野ごとに把握する。 |
建築史Ⅱ ( 日本建築の歴史・下) |
日本建築はその風土にねざし、適当な時期に大陸から新しい様式を摂取して、優れた外観・内部の特色を形成してきた。その意匠および構造・技術の変化を年代を追って分野ごとに把握する。 |
工芸史Ⅰ (アジア工芸史-陶磁史を中心に―) |
素材や技術から生まれる工芸の特質について陶芸を中心に理解する。アジア陶芸史の中心的な存在であった中国陶磁の歴史を知る。併せて中国、朝鮮半島、日本、東南アジア、西アジアの代表的な工芸に関する知識を身に着ける。 |
工芸史Ⅱ (染織工芸史) |
染織品は、防寒や防御のように生活に密接に関わる用途のみならず、身分を表したり死生観を表現したりといった社会的、宗教的な目的にも用いられた。この授業では、染織史の展開を軸とし、適宜、服飾や文様の解説を交えながら、なぜその時代にその染織品が生み出されたのかについて理解することを目的とする。 |
史跡特論Ⅰ (古墳時代研究の視角) |
本講義では、考古学の研究方法や発掘調査の成果を紹介しつつ、遺跡・遺構・遺物から歴史を読み解く。この前期開講の「史跡特論Ⅰ」では、主に「古墳時代」を対象とする。実際に発掘調査で発見される様々な資料にも個別に着目し、多角的な視点から探ってみる。 |
史跡特論Ⅱ (考古学からみた律令国家の成立) |
本講義では、考古学の研究方法や発掘調査の成果を紹介しつつ、遺跡・遺構・遺物から歴史を読み解く。この後期開講の「史跡特論Ⅱ」では、主に「飛鳥~奈良時代」を対象とする。実際に発掘調査で発見される様々な資料にも個別に着目し、多角的な視点から探ってみる。 |